2020年10月06日:令和2年文教公安委員会 本文

◯岡元委員長

 ただいま説明がありました議案に対して質疑を行います。

 質疑は議題外にわたらないように願います。

 なお、答弁者は、挙手の上、「委員長」と呼び、次に職名を言って発言を求めてください。

 質疑はありませんか。──高橋委員。

 

 

◯高橋委員

 それでは、私から議案第1号「令和2年度青森県一般会計補正予算(第4号)案」について、歳出10款4項3目「教育振興費」及び歳出10款5項1目「特別支援学校費」、県立学校情報教育推進事業の取組についてお伺いしたいと思います。

 ただいま教育長から、今回の補正予算は新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止対策と新しい生活様式の推進等を図るためとの御説明をいただきました。その中で、このICTの活用に関しましては、高等学校及び特別支援学校高等部に生徒1人1台端末の整備を行うため、約9億5,800万円の予算を計上しているところでございます。パソコンは数年で古くなり、新しい物に交換する必要が今後出てくると思われますが、1点目として、今般の補正予算において整備する生徒1人1台端末に関する将来の更新の考え方について、お伺いいたします。

 

 

◯高橋学校施設課長

 県立高等学校及び特別支援学校高等部の生徒1人1台端末については、現時点ではおおむね5年間使用し、その後、更新が必要になるものと想定されます。

 更新の検討に当たっては、国の動向や生徒数の状況等を踏まえるとともに、経費の平準化を図るため、更新に係る年次計画の作成やリース契約による導入等、様々な対応について検討してまいりたいと考えております。

 

 

◯高橋委員

 おおむね5年間使用すると、また経費の平準化、リース等も考えていきたいというお話でありましたが、この一定程度の支出が継続していくこととなると想定されます。将来にわたって一定の経費が必要となりますが、県教育委員会ではどのように考えているのか、お伺いいたします。

 

 

◯高橋学校施設課長

 国においては、GIGAスクール構想の実現を掲げ、高等学校等を含めた高速大容量の校内LAN整備に係る国庫補助事業を実施しておりますが、端末整備については、高等学校は国庫補助の対象外となっております。

 このような状況を踏まえ、全国知事会を通じて、去る9月23日に、高等学校のICT環境整備に関する緊急提言を国に対して行い、国庫負担による端末整備や整備後のランニングコスト等に係る負担への措置について要望したところです。

 また、これまでも学校における教育の情報化推進に向けた学校のICT環境整備のための財政措置について、全国都道府県教育長協議会を通じて、国に働きかけてきたところであり、引き続き必要な財政措置が確実に講じられるよう、国へ働きかけてまいります。

 

 

◯高橋委員

 それぞれ御答弁いただきました。生徒にとってパソコンは、これからの時代にあっては必需品となります。これからの本県を担う子供たちがパソコンを使い、学習を深め、また、今般の新型コロナウイルス感染症対策のような臨時休業等があっても学習を止めない体制が取れるよう、県教育委員会におかれましては教育環境の整備、特に、私が今質問させていただきました安定した財源確保のために、引き続き御努力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。