2014年08月21日:平成26年総務企画委員会 本文

◯清水委員長

 ほかに質疑はありませんか。──高橋副委員長。

 

 

◯高橋委員

 関連して質問させていただきたいと思います。

 諏訪委員の東京オリンピック・パラリンピックの件でありますが、きょうも合宿の誘致を中心に議論が行われたわけでありますけれども、このことに対しては、県として国際的なスポーツ大会に対する対応として忘れてはいけないのは、私は10年ほど前の日韓のワールドカップであろうかと思います。

 開催地そのものに手を挙げながら、残念ながら、日本と韓国の2カ国の共催ということも要因となって、青森県は残念ながらワールドカップの開催地から漏れました。

 開催地から漏れたということで、県民がワールドカップサッカーそのものに、その思いを忘れてしまったのかどうかわかりませんけれども、開催の前も国内でさまざまな地域が、いわゆる合宿の誘致に取り組む中にあって、青森県は残念ながら、その取り組みが行われなかったということを一つの教訓にしなければならないのかなと私は感じます。

 それで、こう言ってはなんですけれども、残念ながら、青森県はスポーツに対しては後進県であると、このことは自覚しなければならないと思います。

 国際的なスポーツ大会も、冬季のアジア大会以降、恐らく行われていないのではないかと思いますし、それからオリンピックであるとか、あるいはワールドカップにおける県としての担い手の取り組みというのは、今まで恐らく実績、ノウハウがないと。

 そういったことを自覚しつつ、本気でスポーツの、オリンピックの効果を獲得するというふうに取り組むのであれば、他県にはないような何らかの新たな、積極的な取り組みが求められると、そのようにも考えます。

 先程、基本的には合宿の招致は市町村の取り組みであるといった御答弁もあったわけでありますけれども、青森県全体としての弱点は、実績、ノウハウがないということでありますので、そのことを踏まえつつ、このスポーツ分野における、例えば専門家であったり、アドバイザーとかそういった方の招聘であったり、さまざまやるべきことがあろうかと思いますので、今後、どういうふうに行っていくのかということの考え方をお示しいただきたいと思います。

 

 

◯秋田企画調整課長

 基本的な考え方といたしましては、先ほど申し上げたとおり、県としては東京オリンピック・パラリンピックの開催効果、これはさまざまなものがございますので、その効果を最大限獲得するためにいろんな情報収集、チャンネル、ネットワークづくりを進めながら、それぞれの進展状況に応じて迅速にチャンスを逃さず対応していきたいということで準備を進めているところでございます。

 その中で、スポーツ合宿、オリンピックの事前合宿の誘致ということにつきましては、オリンピック後の展開も考えて、やはりまずは何のために、どういった形でこのオリンピックの事前合宿を誘致するのかということをそれぞれの主体となる市町村なりが考えていただくことで、県としても最大限応援していきたいというふうに考えているところでございます。

 そういったことで、今、これから進んでいきます市町村でいろんな基本方針、合宿誘致に向けた方針の検討が進んでいきますので、それをステップアップする中で、今回、25日、26日につきましては、まだそれぞれ対象となる競技とか国とか全くない状況ですので、まずは自己評価と客観評価とのすり合わせを行い、次にそれぞれの地域や市町村でターゲットがだんだん決まっていく中で、それに応じた適切な次の段階のアドバイザーの派遣といったことも視野に入れながら、応援を進めていきたいと考えております。

 

 

◯高橋委員

 今後の展開を期待して、注視していきたいと思います。

 それから、もう一つ、聖火リレーのことなんですけれども、自民党の青年局で東日本大震災以降、TEAM-11という取り組みを、毎月11日に被災地を訪問するという活動を続けておりまして、ことしの2月の11日に八戸市と階上のほうに行って、市長さん、あるいは町長さんとお話をさせていただきました。

 その際、種差海岸も視察したわけでありますが、ちょうど、いわゆる2020年のオリンピックの聖火リレーの話題になりました。国立公園と指定された八戸の種差海岸が一番北にありますので、三陸海岸沿いを南下していくといったことも検討されているようでありまして、この八戸市の種差海岸を聖火リレーの出発点、スタート地点とすればよいのではないかといったことも、そのときに話になり、その後、国会でも何度かこのことについては審議されたようであります。

 私は、この、青森県内から東京オリンピックの聖火リレーが出発すべきというその取り組みを加速するべきと考えるところでありますが、この状況について、情報が何かしらあれば教えていただきたいのと、県としてこのことに対する考え方、今後の取り組みについて御答弁をお願いして終わります。

 

 

◯秋田企画調整課長

 聖火リレーにつきましては、先ほど東北6県の知事による要望を10月に官房長官、文部科学大臣に提出しているということを申し上げましたけれども、この中で東北6県での聖火リレーの実施についても、その内容に含まれております。

 本県の中の具体的な状況でございますが、御承知のように、未来(あした)への道1000キロ縦断リレーというものを昨年度から開催しておりまして、これは東京オリンピックの本番を意識した形の取り組みというふうに認識しております。

 昨年度は、東京都が主催して、八戸市を出発地点としておりますが、今年度につきましては、青森市を出発地点ということになっております。青森県といたしましては、今の御指摘も踏まえながら、この1000キロ縦断リレーとの関係も密にしながら、ぜひ青森県が聖火リレーの中で重要な役割を果たすような方向で取り組みを進めていきたいというふうに考えております。

 

 

◯高橋委員

 合宿誘致も大切でありますし、また、インパクトという点では、この聖火リレーの出発地点というのも大切であろうかと思いますので、今後ともその取り組みをしっかりと行っていただきたいということをお願いして終わります。