2020年07月21日:令和2年文教公安委員会 本文

◯岡元委員長

 ただいまの報告事項及び特定付託案件について質疑を行います。

 質疑は議題外にわたらないように願います。

 なお、答弁者は挙手の上、「委員長」と呼び、次に職名を言って発言を求めてください。

 質疑はありませんか。──高橋委員。

 

 

◯高橋委員

 ただいまの本部長報告を受けまして質問させていただきたいと思います。

 本部長から児童ポルノ製造事案により、津軽地方の警察署に勤務する20歳代の巡査部長を減給の懲戒処分としたとの報告を受けました。報道等によりますと、本事案は事件として立件しなかったとのことでございます。その理由についてお伺いいたします。

 

 

◯齊藤警務部長

 本件事案につきましては、児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律違反の児童ポルノ製造事件として当該警察官からの聴取等、所要の捜査を行いました。

 しかしながら、立件するだけの証拠は得られず、事件送致に至らなかったところでございます。

 

 

◯高橋委員

 再発防止対策についてお伺いいたします。

 

 

◯齊藤警務部長

 本件事案を受けての再発防止対策でございますが、先般開催されました県下警察署長会議におきまして、首席監察官から職員に対する職務倫理教養、身上把握及び非違事案の防止の徹底について指示したところでございます。

 加えまして、本件処分後、直ちに全職員に対し文書により職責のさらなる向上等について指示したほか、執務資料により適切なネット利用について周知したところでございます。

 県警察では、県民の皆様の信頼を損なったことを厳粛に受け止めまして、日常的に行っている監察を充実させ、再発防止の徹底を図るとともに、県内治安の維持に万全を尽くし、県民の皆様の信頼回復に努めてまいります。

 

 

◯高橋委員

 1点目の質問に関しましては、立件するだけの証拠を得られなかったといった趣旨の御答弁を頂きました。私から言うまでもありませんが、警察は犯罪を取り締まる立場にあります。このような事案は県民の警察に対する信頼を損なう可能性が十分あります。今回の事案につきましては、個人的な資質の問題、これも要因となっていると思われ、なかなか個人の私生活までを把握して指導していくということは難しいところがあるかもしれません。しかしながら、事案内容をしっかり検証していただいて、再発防止を徹底していただきたいと考えます。

 おとといでありましたが、青森県内に現職の河野防衛大臣がおいでになって、私、大会をやった会場から青森空港までお見送りしました。大臣と同じ車に乗って会場から空港まで行ったのですが、その際、県警の警備の職員の方が複数名、警護についていただいて、そういった大部分の警察官が日々、極めて真面目に警察としての職務を果たしているという状況を見るにつけ、この後、コロナに関しての質問もあろうかと思いますが、大変残念な事案であったと、そのようにも受け止めております。

 部長から再発防止策についての御答弁を頂きましたが、やはり警察官としての職務をしっかりと果たしていくことが一番の信頼回復につながっていくものと思います。どうかその点、十分、引き続き再発防止の徹底と同時に、日々の警察官としての職務をしっかり果たしていくことを最大限、このことを念頭に頑張っていただきたいと思います。

 以上で終わります。


◯岡元委員長

 ほかに質疑ありませんか。──高橋委員。

 

 

◯高橋委員

 川村委員の質問に関連して、1点だけ、すみません。

 来春に大学を卒業する大学4年生の生徒が今、就活の真っただ中にあって、お話を聞く機会があったのですが、この新型コロナウイルス感染症の拡大の影響で就職活動そのものが、売手市場から買手市場に一変したと。また、それまで例えば観光であったり、宿泊業であったり、運輸であったり、例年であれば求人が出ていた業種が一気にそういった求人が少なくなっていると。企業によってはゼロになっていると。また、青森県にとって、これ、どう捉えるかなんですが、感染が拡大している地域よりは地元志向というか、感染が少ない地域への就職志向が増えているとか、また、求人が仮にあったとしても、オンラインによる試験、オンラインによる面接といった形で、一気に新型コロナウイルス感染症の拡大によって来春の大学を卒業する生徒の皆さんの就活が一変しているという状況があるように聞いております。

 先ほど学校教育課長から新型コロナウイルス感染症による高校生の就活への影響、また、その対応について御答弁いただきましたけれども、今の状況を捉えた就活支援を今年はやる必要があるのかなと思っております。例年どおりの就職活動支援であれば、今の高校3年生がスムーズに卒業後、県内外の就職ができない状況になってしまうのではないか。その部分については、私が聞く限りにおいては言及がなかったので、そこの部分をどう捉えてどう対応されるのか、御答弁いただければと思います。

 

 

◯長内学校教育課長

 今、お話を伺った大学でのオンラインによる面接という話は、例えば高校生を採用する企業側でもそういう状況が出てくるだろうと推察はしています。今、ここで具体的にこういう取組で就職支援をしていますというお話はちょっとできないんですが、情報を集めながら、また、先ほど答弁しましたけれども、1か月遅れたということで、これから様々な支援について、学校側とも、進路指導とも十分相談しながら、対応を進めていきたいと考えております。

 

 

◯高橋委員

 たまたま今年、高校3年生にとっては、学校生活もそうでありますが、卒業後の進路であったり、就職であったり、そこでの不安を抱えているという状況にあろうかと思います。相当な危機感を持って、また、スピード感を持って、県内の高校3年生が就職できるように最大限の努力をお願いしたいと思います。